インタビューのコツが学べる本・書籍３選学生にもおすすめ

インタビューのコツを知るためにオススメの本を教えろください。

「卒論の調査のためにインタビューがしたい」
「仕事で急にインタビューをしなければいけなくなった」
「聞き上手になって人間関係を良好にしたい」

そんな悩みに答えるため、インタビューのコツを学ぶためにオススメの本を紹介します。

数多くの雑誌やウェブ媒体のインタビュー企画に携わった私が、実際に読んで参考になった書籍を集めたので、どれも役立つこと間違いなし！

この記事で紹介する本を読んで実践すれば、インタビューに必要なコツが見につくはずですよ。

聞く力―心をひらく35のヒント

友だちと、恋人と、家族と、仕事相手と。
「聞く力」であなたの人間関係が変わる。

最初に紹介するのは、作家、ジャーナリストであり、テレビのコメンテーターとしても知られる阿川佐和子さんが書いた「聞く力―心をひらく35のヒント」です。

阿川さんが「週間文春」で連載している対談「阿川佐和子のこの人に会いたい」は、なんと1500回近くも続く人気企画です。

30年もの間、読者に支持されてきたのは、くせ者ぞろいの企業経営者や大物芸能人、今をときめく10代のアイドルまで、どんな人からも本音を引き出してきた「聞く力」があったから。

2012年に発売されて以降、累計170万部以上も売れているこの本は、阿川さんが1000人を優に超える人々から話を聞いてきた経験から得た「聞く極意」がまとめられています。

・質問の柱は3本
・話が脱線したときの戻し方
・聞きにくい話を突っ込むには

などの具体例が多く紹介されていて、インタビューのコツがつかみたい人や、聞き上手になりたい人にとても役立つはず。

とはいっても偉そうに指南するのではなく、失敗談などをおもしろおかしく交えながら、人の話を聞く上での姿勢やポイントをまとめているのが特徴です。軽妙な語り口の読みやすいエッセイとしても楽しめますよ。

気にならなければ中古で買うのが安そうです。

優秀な人にあって、そうでない人に足りないもの。

非常に実践的であり、インタビューや取材だけでなく雑談や会議、自分への問いかけや家族、友人との会話にも役立つ技術や考え方を紹介した本。

個人的には質問を「軽い質問」「重い質問」「悪い質問」「良い質問」に分ける考え方がとてもわかりやすく、納得がいきました。

著者である栗津恭一郎さんは、「優秀な人と、そうでない人を分けるものは、質問の差だ」と語ります。

「良い質問」は周囲との人間関係を良好にし、自分の能力さえも向上させます。私自身、この本に書かれている内容を実践することで人と自信をもってやり取りができるようになった実感があります。

実践で使える具体的なテクニックも紹介されています。例えば「あいまいな言葉をスルーしない」こと。

「普通」という言葉を例に考えてみましょう。

日常会話でもよく口にされる「普通」って、人によって意味が全く異なる場合もありますよね。その人にとっての「普通」はどういう意味なのかを聞きなおすことで、すれ違いがなくなったり、伝えたいことが理解できたりするかもしれません。

また、自分が「普通」という言葉をどんな意味で使っていたのかを見つめなおせば、自分自身を理解する上での気づきも得られるかも。

「普通」のようなあいまいな言葉に気づいたら、その定義をはっきりとさせる質問をしてみましょう。

他にも役立つ考え方やテクニックが満載です。

私はkindle版が安かったのでタブレットで読みました。（読み直したいテクニックの箇所にすぐ飛べるのでとても便利！）

「あるようでなかった」必読の一冊。

特にロングインタビューについて、インタビュー調査法の基礎を解説した一冊。

学術的な内容かつ、翻訳書ということもあり、少し読みにくく感じることもあるかもしれませんが、ロングインタビューの理論的な裏付けから実際の方法までがわかりやすくまとめられています。

特にインタビューの事前準備に関する解説が具体的でわかりやすく、調査を目的としたインタビュー以外でも大いに応用がきく内容です。

インタビューに特化した書籍は以外にも少なく、基本的なところからしっかりとまとめられている本書は、「あるようでなかった一冊」だと言えるでしょう。

論文や就職活動に向けた学生さんにもおすすめ。

Kindle版はなく、紙媒体の単行本のみ。

英語版ならKindle版も選べますが、なんかめっちゃ高いです。

インタビューのコツが学べるおすすめの書籍３選を紹介しました。

個人的にはどれも参考になっただけでなく、単純に読み物としても面白く読めました。

インタビューのコツは仕事での取材や聞き取り、卒論のための調査だけでなく、日常生活での人間関係にもとても役立つスキルです。

気になった本があればぜひ読んで実践してみてくださいね。