HARVESTELLA|「パートナーシップ」システムに関する海外の声

ゲーム

HARVESTELLA(ハーヴェステラ)の恋愛・結婚要素に関する面白い意見を見つけたよ!

『HARVESTELLA(ハーヴェステラ)』はスクウェア・エニックスより2022年11月4日に発売が予定されている生活シミュレーションRPG。Switch/Steamにて発売予定で、現在Switchでのみ体験版が配信中です。

『HARVESTELLA(ハーヴェステラ)』ファンタジーやRPG要素の強い生活シミュレーションゲームとして、情報発表後から日本だけでなく海外からも広く注目されています。ただ、期待が高かった分、体験版配信などで情報が明らかになるにつれ、評価が分かれているのも事実。

筆者も購入の是非を検討するためSteamのコミュニティを眺めていたのですが、そこで海外ユーザーからの面白い意見を見つけました。個人的にかなり興味深くためになる意見だと感じたので、意見を読んで私が感じたことを書いていきます。

HARVESTELLA(ハーヴェステラ)に恋愛・結婚要素はある?

HARVESTELLA公式サイト(https://www.jp.square-enix.com/harvestella/)

本題に入るまえに、まずは『HARVESTELLA(ハーヴェステラ)』について紹介しておきましょう。「『HARVESTELLA』がどんなゲームか詳しく知りたい!」という人はまず公式サイトをチェックするのが良いかも。

『HARVESTELLA(ハーヴェステラ)』のジャンルは「生活シミュレーションRPG」。生活シミュレーションゲームは『牧場物語』シリーズや『ルーンファクトリー』、『Stardew Valley』をはじめとして、多くの作品がリリースされており、根強い人気があるジャンルです。

『HARVESTELLA(ハーヴェステラ)』はファンタジー要素やRPG要素が強く盛り込まれているのが特徴ではありますが、農作業をしたり家畜を育てたりと、生活シミュレーションの楽しさを存分に味わえるゲームだと言えるでしょう。

だからこそ、ユニークさとジャンルが持つ面白さを兼ね備えた新しいゲームを待ち望むユーザーたちの期待を集めていたわけです。しかし、『HARVESTELLA(ハーヴェステラ)』には「ある要素」が存在しないのではないかという情報が、一部ユーザーを騒がすことになります。

その「ある要素」とは、恋愛・結婚のこと。

恋愛・結婚要素は、同ジャンルの人気ゲームには必ず搭載されていると言っても良いくらい、生活シミュレーションゲームのファンたちに好まれている要素のひとつです。

実際、今回紹介するSteamコミュニティでの意見も、『HARVESTELLA(ハーヴェステラ)』の恋愛・結婚要素の有無に関する内容から始まっていました。

結論を言うと、『HARVESTELLA(ハーヴェステラ)』には従来の恋愛・結婚要素は存在しないようです。ただ、それに替わる要素、システムは存在します。

恋愛・結婚のステレオタイプにはまらない「パートナーシップ」

HARVESTELLA公式サイト(https://www.jp.square-enix.com/harvestella/)

『HARVESTELLA(ハーヴェステラ)』は期待の高さゆえか、体験版に関するネガティブな意見が散見されるのも事実です。ただ、体験版で露見した問題やユーザーからの疑問・要望に応えた、開発者へのインタビューも公開されていて、その中で恋愛・結婚要素に準ずる要素についても言及されていました。

インタビューによると、『HARVESTELLA(ハーヴェステラ)』では「結婚」ではなく「パートナーシップ」という形でキャラクターと親密な関係になれるようです。ゲーム内で「人生のパートナー」となるキャラクターは、お互いの性別に関係なく親密度などに応じて決めることができるそう。

また、ただイチャイチャするような関係ではなく、信頼関係とも呼べるものを意識したそうで、ストーリーのなかで困難をともに乗り越えることで信頼を築き、特別な関係になるような流れが重視されているようです。

つまり、恋愛関係になったり結婚したりすることはできないと考えられます。その代わり、「パートナー」にはなれる。「どこからどこまでが恋愛なのさ」などの疑問も生まれるかもしれませんがここでは大胆に無視します。レンアイナニソレオイシイノ。

まとめると、『HARVESTELLA(ハーヴェステラ)』には「同ジャンルのゲームで楽しめるイチャイチャやデート、その先の結婚」といった要素はなく、「パートナーシップ」があるということ。

個人的には、性別やステレオタイプ的な恋愛観に縛られない試みや狙いがとても好ましく感じられました。が、Steamコミュニティに投稿されていた意見を見つけて、少々自分の考えが浅かったことに気づいたのです。

多様性の尊重とは、色を取り去ることではなく、色を加えること

やっとこさ本題。私が見つけたのは「Liz-with-a-Smile」さんの意見です。以下、Lizさんと呼称しましょう。

※Lizさんの意見をそのまま理解して紹介することはできない+非常に長く全文引用は難しいため、あくまでLizさんの意見を読んだ筆者の考えを述べています。

Lizさんは、『HARVESTELLA』の「パートナーシップ」システムの背景にある狙いや考えは平等への一歩ではあるが、間違った方向であると言います。「結婚という選択肢を削除すること」は多様性を肯定する試みではないと指摘しているのです。

筆者としても、性別を問わずに誰もが「パートナー」になれるという『HARVESTELLA(ハーヴェステラ)』のコンセプトはとても好ましいものに感じます。『HARVESTELLA』には「パートナーシップ」以外にも、女性・男性の枠に押し込まないノンバイナリーの選択を加えるなど、固定観念にとらわれず多様性を肯定する試みが垣間見えるからです。

確かに、あたかも異性愛のみが存在しているかのような表現や、「恋愛したい結婚したい子供が欲しい」と思うのが当たり前という考え方、女らしさや男らしさを過度に強調した設定やビジュアルは、受け入れがたく克服する必要があるものです。

しかし、『HARVESTELLA』では「パートナーシップ」というプラトニックな関係を実現したかわりに、従来の生活シミュレーションにあった恋愛や結婚という選択肢を削除してしまいました。

プラトニックな「パートナー」という選択肢が増えることは好ましいことです(筆者は実生活でもそのような関係が理想だと考えているので、なおさら嬉しく感じます)。

ただ、ほかの選択肢をなくすことで全員がプラトニックな関係を強制されるのは、多様性の肯定とは言えません。同性愛、異性愛、恋愛しない人、結婚したい人、その選択肢のひとつとしての「パートナー」であるべきなのではないでしょうか。

「七色の虹」の中には、実際には7つでは数えられない無数の色が存在します(200色どころじゃなく、ね)。私たちが7色だと認識してしまっているのは、間にある色に気づいていないから。

多様であることを認知し肯定するということは、今までないものとされてきた色に気づき、本来の姿として描き出すということだと私は考えます。

しかし『HARVESTELLA』は、7色の虹に色を加えるどころか、もとからあった色を取り去ってしまいました。恋愛や結婚がしたかったり、女らしくいたい、男らしくいたいというのための選択肢をなくしてしまったのです。ノンバイナリーやアセクシャルの人々の存在を肯定しようという考えや試みが確かに感じられるだけに、残念に感じます。

まぁ実際にはキャラクターと築く関係と言った要素をそもそもあまり重視していない(そういった会話やイベントが少ない)可能性も大いにありそうです。そこらへんはプレイしてみないとわからないですね。

Lizさんの投稿には他ユーザーの反応も寄せられているので、興味がある人はぜひ元の投稿を読んでみてください。

Why can’t we have nice things? [Is this really a Farm “Life” game?] :: HARVESTELLA 総合掲示板 (steamcommunity.com)

まとめ

今回はSteamコミュニティに投稿されていた海外ユーザーの声を参考に、『HARVESTELLA(ハーヴェステラ)』の恋愛・結婚に準ずる要素である『パートナーシップ』への意見を紹介しました。

今回紹介したLizさんの意見や筆者の考えはともに、現時点で公開されている情報やインタビューの内容をもとにしたものにすぎないので、実際の内容がどうなるかはわかりません。

コンセプトや世界観自体はとっても気になるので、筆者も購入を検討中。気になる人はぜひ、購入してみてくださいね。

Switch版の発売日は2022年11月4日。Steamでは11月5日発売みたいです。

Amazonだと希望小売価格より安く買えるらしい!(10月14日現在)

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