KASTとは? 知ればVALORANTがもっと楽しくなる!

Valorant

FPSで聞くKASTってどういう意味?

FPSで用いられる用語や指標は実にさまざま。

「たくさんありすぎていまいち意味がわからない」

「もっと詳しく知りたい」

という人もいるのでは?

この記事では、FPSで用いられる指標のひとつ、「KAST」に着目し、その意味や実例について解説していきます。

自分や他プレイヤーのスタッツが確認できる「Tracker.gg」の使い方についてはこちらの記事をチェック!

KASTの意味は? FPS用語解説

KASTとは、キル(Kill)・アシスト(Assist)・生存(Survive)・トレードキル(Trade)したラウンド を総ラウンド数で割ったスコアです。

KASTは、チームへの貢献度総合的に測るための指標として、多くのFPSゲームで採用されています。

KASTが高いプレイヤーは、単に敵を倒すだけでなく、チームプレイやサポート、生存するなどのラウンドをとるために必要な役割を果たしていることが示されます。

例えばValorantでは、KASTが高いプレイヤーは、敵を倒すだけでなく、他のプレイヤーをサポートし、敵を制圧するなどの役割を果たすことが求められます。

KASTが低いプレイヤーは、自分の能力に過信していたり、単独行動が多かったりする場合があると言えるでしょう。

KASTのスコアについてはゲーム内では確認できないことがほとんど。「Tracker.gg」や「Blitz」などの戦績トラッカーサービスで確認してみましょう。

競技シーンのKASTスコアを見てみるのも面白いよ

KASTが高いプレイヤーの特徴は?

KASTが高いプレイヤーは、的確な判断力と射撃技術を持ち、常に状況を冷静に把握して、チームプレイにも積極的に参加する傾向があります。

KASTは、プレイヤーがラウンドを取得するために重要な行動を成功させることで高くなっていきます。

そのため、KASTが高いプレイヤーは敵を効率的に倒す能力や、生存能力が高いことを示しています。

また、アシストやトレードキルも含まれるKASTが高いということは、チームプレイにも参加しやすく、チームに貢献できるプレイヤーであると言えます。

「ラーク」はKASTが下がる傾向にあるが……

集団から離れて単独で動く行動を指す「ラーク」を好むプレイヤーは、KASTが下がる傾向にあります。

1人で行動していると、どうしても単独での撃ち合いが増え、ソロデスしてしまう割合も増加します。

ラーク中に撃ち負けてしまうと、必然的に自分のデスと引き換えに味方に相手を倒してもらう(トレードキル)も起こりません。

そのため、撃ち合いの強さを始めとした実力に大きな差がない限り、KASTは低めの数値になるのがほとんど。

ただ、「ラーク」は状況によっては、仮に撃ち負けてしまっていても大きな効果を発揮する行動です。

VALORANTのマップ「ヘイブン」を例に考えてみましょう。

アタッカーサイドのプレイヤーがラークをして、ガレージやCサイト、Bサイトを守る敵のアビリティ(キルジョイやサイファーのガジェット)を壊したとします。

それにより、敵はそれまでAサイトに置かれていた守備の比重を、B、Cサイトへと移さなければいけなくなります。

そのような場合には、ラークしたプレイヤーがその後単独でデスしてしまっても、ラウンド取得のために少なからず役割を果たしたと考えることができるのです。

このように、KASTはチームへの貢献度を測る指標のひとつではありますが、KASTだけでは判断できない部分もあると理解しておきましょう。

VALORANT競技シーンのKASTを見てみよう

最後に、実際に競技シーンのKASTスコアを見てみましょう。

競技シーンのスタッツは、「The Spike」などの統計サイトで見ることができます。

FNATIC vs LOUD

「VCT 2023 LOCK IN」グランドファイナルのFNATIC対LOUDでのKASTについて見てみましょう。

第一マップ「ASCENT」(13対8でFNATICが勝利)

PLAYERKAST
Leo85.71%
Chronicle76.19%
Boaster80.95%
Derke71.43%
Alfajer66.67%
トータルのKAST

キルジョイを使用したAlfajer選手が最もKASTが低く、ソーヴァを使用したLeo選手が最も高いという結果に。

このマップでは、Alfajer選手はキルジョイのアビリティを活かして、単独でエリアを保持したり、タイミングをずらした裏どりを行なっていました。

反対にLeo選手はソーヴァのリコンやドローンなどの索敵アビリティを活かすため、基本的にグループでの行動を行なっていました。

さらに、アタッカーサイドでのスタッツを見てみましょう。

PLAYERKAST
Leo77.78%
Chronicle77.78%
Boaster77.78%
Derke66.67%
Alfajer55.56%
アタッカーサイドのKAST

エージェントの強みを活かした単独行動が多かったAlfajer選手のKASTが低いのもそうですが、Leo、Chronicle、Boaster選手のKASTは完全に横並び。

この数値からも、アビリティや撃ち合いで相互に連携がとられていることがわかります。

Navi ANGE1選手のKAST

ラークによる情報どりを得意とするANGE1選手のKASTに注目してみましょう。

以下が「VCT 2023 LOCK IN」でのFNATIC vs NAVI戦のKASTです。

PLAYERKAST
SUYGETSU69.2%
Shao78.5%
cNed70.8%
Zyppan66.2%
ANGE160.0%
全マップ通してのKAST

この試合でANGE1選手のKASTは、両チーム合わせて最低の60%でした。

やはりラークが多くなると、ANGE1選手のようなトッププレイヤーでもKASTが低くなることがわかります。

しかし、ラークによる情報どりは、成功すればラウンド取得やマップ勝利のための大きな要因となります。

FPX時代には「ANGE1がファーストデスしたラウンドの取得率が高すぎる」と囁かれた実績(?)からもわかるように、スタッツだけでは計れないチームへの貢献度があると言えるでしょう。

KASTを知ればもっとFPSが楽しくなる

この記事では、FPSで用いられる指標のひとつであるKASTについて解説しました。

KASTは、ラウンド取得のための貢献度を示す指標のひとつ。

KASTをもとに、自分のプレイスタイルやプロプレイヤーの特徴を分析すれば、FPSがもっと楽しくなるかもしれませんね。

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